B2Bオンラインイベントの成否は企画で決まる!企画ノウハウを徹底解説

2023.12.06

さまざまな業務や行事のデジタルシフトが進み、自社イベントの企画・準備に苦戦している担当者の方も多いのではないでしょうか。

オンラインイベントは現地開催(リアルイベント)と比べると、必要とされる機材・ITツール・集客方法などが異なり、専門性が高いノウハウが求められます。

特にリアルイベントと違い、バーチャルで顧客の心理変容を目指すオンラインイベントは、いかに戦略的に企画を練るかが重要となります。
本記事では、オンラインイベントの「企画」に絞って、狙った効果を出すためのノウハウを紹介します。初めてオンラインイベントを企画する方はもちろんのこと、これまでオンラインイベントを開催して狙った効果が得られない方も、参考にしていただければ幸いです。

1. 従来型リアルイベントとオンラインイベントの違いとは

イベント開催バリエーションが広がるなかで、従来通りの方法で効果が上がりにくくなっているとお感じの方も多いようです。

特にオンラインイベントの開催では、従来型リアルイベントとは違う勘所が求められます。

ここからはオンラインイベントならではの、開催にあたって認識しておくべきポイントについて解説いたします。

1-1.コンテンツで差別化する必要がある

オンラインイベントは、リアルでのコミュニケーションがない分、コンテンツでの差別化が重要になるといえます。

従来型のリアルイベントでは、会場での対面コミュニケーションによって、商談を展開していたかと思います。しかし、オンラインイベントは対面コミュニケーションがない分、コンテンツそのものへの品質がより重要になるのです。

もちろんチャット機能などである程度のフォローは可能ですが、顧客自らがコンテンツで情報収集をしていく中で、自社ニーズとの接点を見出すのがオンラインイベントの特徴でしょう。

コンテンツで顧客が製品・サービスの活用イメージが出来なければ、「自社では導入のメリットがない」と判断され、購買プロセスが先に進むことはありません。

そのため、顧客に「どのような文脈で」「どういった情報や体験を提供していくのか」といったコンテンツ企画がリアルイベント以上に重要となるのです。

1-2.名刺交換以外でリストを拡充する必要がある

従来のリアルイベントでは、名刺交換を行って営業担当が対応をすることが可能でした。

しかし、オンラインイベントでは名刺交換を行うことは基本的にはありません。

むしろ申し込み時の情報入力ハードルを低くすることで、イベント参加の母数を増やすことがオンラインイベントならではの狙いでもあります。

ただしイベント後にフォローするためには、コミュニケーションのきっかけにするための参加者情報の取得も重要です。

そのため、イベント申し込み時の入力フォームで、顧客に負荷はかけない範囲で、フックとなる情報を取得することが重要となります。

1-3.中長期の目線で顧客コミュニケーションを取る必要がある

対面でのフォローができないオンラインイベントでは、開催時に商談成立するのは難しい傾向にあります。そのため、イベント開催時だけでなく、中長期で顧客とコミュニケーションを取りながらニーズ喚起をする必要があります。

オンラインイベントで狙った効果が得られないケースの多くは、イベント開催前後のコミュニケーション設計が手薄になっていることが多いでしょう。

とりわけ開催後のコミュニケーション設計は重要です。

メルマガや次のイベント案内など、顧客の興味関心やイベント参加時のアンケート情報をもとに「○週間後に、どのような情報を届ける」とあらかじめ設計する必要があります。

このような中長期目線での顧客ナーチャリング(顧客育成)を通じて、徐々に顧客のニーズを掘り起こすプロセスがオンラインイベントでは大事になるのです。